町長の部屋6月15日号
生井地区の「さくらんぼ」
生井地区に川又俊巳さんという人がいた。地域に新しい特産品をということで「さくらんぼ」に目をつけ、地域の人々と「生井地区さくらんぼの会」を立ち上げ、苦労の末、美土里堆肥を使用して、どこよりも甘く大粒のさくらんぼ作りに成功した。
私も何度も家内と俊巳さんの「さくらんぼハウス」を訪ね、枝に鈴なりになった素晴らしいさくらんぼに感嘆し、食してまた驚かされるという体験をした。
ところがその俊巳さんが、今年急逝した。医者嫌いの俊巳さんは、体調を崩しても医者にかからず、近所の人に無理やり病院に連れて行かれたが、すでに病魔は全身に広がり手遅れであったという。それにもかかわらず、あくまでも入院を拒否し、家で療養していたが、ある日突然様態が急変し、天国に旅立ってしまったのだった。
ある日、近所の方から「俊巳さんのさくらんぼの木は、奥さまだけでは管理ができず、切ってしまうんだって」という話を聞いた。
その後は、忙しさにかまけて生井地区に足を運ぶこともなく、俊巳さんの線香をあげにも行っていなかった。
今日、俊巳さんと一緒にさくらんぼ作りに汗を流していた方から、「食べてください」と、今年初めてのさくらんぼをいただいた。早速家族でごちそうになったが、味が濃厚で、美味この上もなかった。
俊巳さんの想いは、間違いなく後の人々に受け継がれているのだとあらためて感じた。そんな私に、天国から俊巳さんがいつものあの人懐こい優しい顔で、静かに微笑んでくれているような気がしてならなかった。
私も何度も家内と俊巳さんの「さくらんぼハウス」を訪ね、枝に鈴なりになった素晴らしいさくらんぼに感嘆し、食してまた驚かされるという体験をした。
ところがその俊巳さんが、今年急逝した。医者嫌いの俊巳さんは、体調を崩しても医者にかからず、近所の人に無理やり病院に連れて行かれたが、すでに病魔は全身に広がり手遅れであったという。それにもかかわらず、あくまでも入院を拒否し、家で療養していたが、ある日突然様態が急変し、天国に旅立ってしまったのだった。
ある日、近所の方から「俊巳さんのさくらんぼの木は、奥さまだけでは管理ができず、切ってしまうんだって」という話を聞いた。
その後は、忙しさにかまけて生井地区に足を運ぶこともなく、俊巳さんの線香をあげにも行っていなかった。
今日、俊巳さんと一緒にさくらんぼ作りに汗を流していた方から、「食べてください」と、今年初めてのさくらんぼをいただいた。早速家族でごちそうになったが、味が濃厚で、美味この上もなかった。
俊巳さんの想いは、間違いなく後の人々に受け継がれているのだとあらためて感じた。そんな私に、天国から俊巳さんがいつものあの人懐こい優しい顔で、静かに微笑んでくれているような気がしてならなかった。
川又さんの想いがつまったさくらんぼです
さくらんぼと生産者の生井さんです
参考リンク
お問合せ先
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- TEL: 0285-63-5616
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