町長の部屋7月14日号
菅総理の記者会見
菅総理が「脱原発」の記者会見を行った。方向性は私も同感だ。今回の福島原子力発電所の事故は、結局、原子力発電が最も高いものにつく事と安心安全神話は虚構であった事を知らしめた。
ただし、気になる事がある。ひとつは、マスコミにも報道されたように、具体的な道筋が何も知らされていない事。そしてもうひとつは、力を入れるべき優先順位が違うのではないかという事だ。
「脱原発宣言」は良い。しかし、特に産業界がこれほど心配している電力不足に当面どのように対処してゆくのか。埋蔵電力とはいうものの、それでは、来年初めに日本中の原発をすべて止めても本当に大丈夫なのか。「脱原発」は、ほとんどの日本人の思いであろう。しかし、だからと言って、何の策もなく理想論だけで物事が進むとも思えない。理想と現実をいかに近づけながらソフトランディングをするかが「政治力」ではないか。
そして、何より、今なすべき事は、被災地の具体的な「復旧」をどうすべきなのかという事ではないか。避難所生活や仮設住宅の暮らしに、避難者も、そして私たちも何となく慣れてしまって、その異常さを異常と思わなくなってしまっている恐れはないのか。
一日も早い「復旧」を成し遂げ、「未来に向かっての復興」への歩みを始めることこそが、最も重要であり、すぐにでもなさねばならないことではないのか。
菅総理の記者会見を聴きながら、そんな事を思ったのです。
ただし、気になる事がある。ひとつは、マスコミにも報道されたように、具体的な道筋が何も知らされていない事。そしてもうひとつは、力を入れるべき優先順位が違うのではないかという事だ。
「脱原発宣言」は良い。しかし、特に産業界がこれほど心配している電力不足に当面どのように対処してゆくのか。埋蔵電力とはいうものの、それでは、来年初めに日本中の原発をすべて止めても本当に大丈夫なのか。「脱原発」は、ほとんどの日本人の思いであろう。しかし、だからと言って、何の策もなく理想論だけで物事が進むとも思えない。理想と現実をいかに近づけながらソフトランディングをするかが「政治力」ではないか。
そして、何より、今なすべき事は、被災地の具体的な「復旧」をどうすべきなのかという事ではないか。避難所生活や仮設住宅の暮らしに、避難者も、そして私たちも何となく慣れてしまって、その異常さを異常と思わなくなってしまっている恐れはないのか。
一日も早い「復旧」を成し遂げ、「未来に向かっての復興」への歩みを始めることこそが、最も重要であり、すぐにでもなさねばならないことではないのか。
菅総理の記者会見を聴きながら、そんな事を思ったのです。
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