茂木報徳会の皆さんが、二宮金次郎像の現状調査をしてくれました。金次郎像は明治以後、子どもの教育のシンボルとして全国的に作られ、小学校を中心に広められました。茂木町には、かつて１９の小学校がありましたが、どこの小学校にも金次郎像があったといいます。私も学校統合の折には、できるだけ金次郎像を残すように心掛けてきたつもりですが、今回の震災で、これらの像にも被害がでています。
報徳会の皆さんは、その実態の調査をしてくださり、結果を「報徳茂木第２９７号」に掲載してくださいました。
それによると、調査してくださったのは小学校跡地、あるいは小学校現地のうちの１１か所で、そのうちのいくつかは像が台座から落下したり、像の一部損壊があったりという被害を受けているという事です。
町としては、すでに各小学校の調査をし、修復のために動き始めているところです。
二宮金次郎の報徳思想は、今、世界中で見直されているといいます。茂木町も報徳の町として代々、その教えを伝えてきました。
これからは、茂木の子どもたちには、もっと二宮金次郎の生き方、考え方などを学校で教えてもらってよいのではないか。そして、そのシンボルである像の修復には、町も積極的にかかわってゆく必要があるのではないかと思っています。