町長の部屋10月12日号
本当の政治主導
大震災から半年がたって、あちらこちらから「本当かいな」というような話が聞こえてくる。
例えばこうだ。ある県の水産大学の訓練用の船が空いていて航海の予定もないので、先生や生徒たちは被災地に救援物資を届けに行きたいと思い農水省に相談したが、法的には「訓練用の船は使えない」ということだった。今、東北の被災地の人々が飢えに苦しんでいるという事実が目の前にありながら、訓練用の船はその人々を救うという目的には使用できないというのだ。
もうひとつ、被災地の海辺では、自衛隊員が防護服を身にまとい、放射能を浴びながらも必死の遺体捜索を続けている。しかし、それを収容することは出来ない。それは、警察の権限だということらしい。そこで遺体はどんどん腐ってしまった。
この2つの話は、ある雑誌に掲載されていた話だ。本当なのだろうか。本当だとしたらなんと愚かなことか。
法は守らなければならない。しかし、その法とは、平時の秩序ある社会生活と人々の安心な暮らしを守るためにつくられたものである。今回のような大災害の非常時には、超法規的な措置というものがあっても良いのである。裁量権を奪われた官僚を責めるわけにはいかない。責められるべきは、政治家だ。
政治家による本当の意味での政治主導というのは、このような時にこそ発揮されるべきものであり、平時に、「官僚よりおれたち政治家の方が偉いのだ」などといって威張る為にあるものではないのだ。
例えばこうだ。ある県の水産大学の訓練用の船が空いていて航海の予定もないので、先生や生徒たちは被災地に救援物資を届けに行きたいと思い農水省に相談したが、法的には「訓練用の船は使えない」ということだった。今、東北の被災地の人々が飢えに苦しんでいるという事実が目の前にありながら、訓練用の船はその人々を救うという目的には使用できないというのだ。
もうひとつ、被災地の海辺では、自衛隊員が防護服を身にまとい、放射能を浴びながらも必死の遺体捜索を続けている。しかし、それを収容することは出来ない。それは、警察の権限だということらしい。そこで遺体はどんどん腐ってしまった。
この2つの話は、ある雑誌に掲載されていた話だ。本当なのだろうか。本当だとしたらなんと愚かなことか。
法は守らなければならない。しかし、その法とは、平時の秩序ある社会生活と人々の安心な暮らしを守るためにつくられたものである。今回のような大災害の非常時には、超法規的な措置というものがあっても良いのである。裁量権を奪われた官僚を責めるわけにはいかない。責められるべきは、政治家だ。
政治家による本当の意味での政治主導というのは、このような時にこそ発揮されるべきものであり、平時に、「官僚よりおれたち政治家の方が偉いのだ」などといって威張る為にあるものではないのだ。
参考リンク
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