町長の部屋12月14日号
茂木町の高齢化について
昨日の下野新聞で2025年(というから今から13年後)、茂木町の高齢化率は42パーセントに上るという予測が発表された。栃木県全体でも30パーセントを超えるが、特に八溝山系に属する市町での高齢化率が顕著だ。低いのは幹線道路や鉄道、大規模商業施設、工業団地が立地する自治体だ。
茂木町は、この現象を少しでも抑えるために、何としても雇用の場の創設を図らなければならないと思っている。その一方で、こうした統計を発表することで、町のイメージが悪い方向に独り歩きしないかと心配している。そもそも「少子高齢化」と一口に言うが、人の寿命が延びることは歓迎すべきことであり、問題は少子化なのだ。また、自治体にはそれぞれ地理的条件というものがあり、平場で幹線道路が近くにあり、鉄道などの輸送網が発達している場所には工場群があってしかるべきだし、日当たりも良く造成費も安く環境の良いところは、当然のことのように住宅地となってゆくのである。 ところが、茂木町や八溝山系に属する自治体は、いわゆる中山間地域と呼ばれ、交通網の整備も遅れ、工業団地や宅地の造成にも多額の出費が伴う。働く場も住宅事情にも恵まれないのであり、当然、若者は外を向くことになるのである。
しかし、このことだけは言っておきたい。将来の衰退が予測される中山間地域は、日本の国土の約70%を占めている。ここに住んでいる人口は日本全体の12%ほどだが、逆にいえば、わずか12%の人々が、国土の多数を占める山林や河川を守っていると言うことである。もっといえば、12%の人々が残り88%の人々が生きて行くのに必要な水や空気を作り、守っているのである。さらに、現在でも日本の食料生産の、実に38%は、ここから産出されているのだ。高齢化も過疎化も鳥獣害も、実は、日本全体の問題なのだということを忘れないで欲しい。
茂木町は、この現象を少しでも抑えるために、何としても雇用の場の創設を図らなければならないと思っている。その一方で、こうした統計を発表することで、町のイメージが悪い方向に独り歩きしないかと心配している。そもそも「少子高齢化」と一口に言うが、人の寿命が延びることは歓迎すべきことであり、問題は少子化なのだ。また、自治体にはそれぞれ地理的条件というものがあり、平場で幹線道路が近くにあり、鉄道などの輸送網が発達している場所には工場群があってしかるべきだし、日当たりも良く造成費も安く環境の良いところは、当然のことのように住宅地となってゆくのである。 ところが、茂木町や八溝山系に属する自治体は、いわゆる中山間地域と呼ばれ、交通網の整備も遅れ、工業団地や宅地の造成にも多額の出費が伴う。働く場も住宅事情にも恵まれないのであり、当然、若者は外を向くことになるのである。
しかし、このことだけは言っておきたい。将来の衰退が予測される中山間地域は、日本の国土の約70%を占めている。ここに住んでいる人口は日本全体の12%ほどだが、逆にいえば、わずか12%の人々が、国土の多数を占める山林や河川を守っていると言うことである。もっといえば、12%の人々が残り88%の人々が生きて行くのに必要な水や空気を作り、守っているのである。さらに、現在でも日本の食料生産の、実に38%は、ここから産出されているのだ。高齢化も過疎化も鳥獣害も、実は、日本全体の問題なのだということを忘れないで欲しい。
参考リンク
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