町長の部屋1月11日号
看取っても看取られない世代
最近、私の同級生から親の介護についての話を聞くことが多くなった。もうすぐ還暦の声を聞く年であるからそれも当然だろう。
1人は自営業であるが、86歳の親を施設にお願いするか、自宅で面倒見るか迷った結果、自宅介護を選択した。1年の後、父親は家族の見守る中で、静かに息を引き取った。下の世話までして大変であったが、自分の腕の中で看取ることが出来て、今は良かったと思っているという。特に、厳格な父親とは子どものころからほとんど会話らしい会話はなかったのに、介護を始めてからは話す機会も増えて、時折、冗談も言い合える中になったとうれしそうに話していた。
もう1人は女性だが、父親の認知症がひどくなり家を抜け出して周辺を目的もなく徘徊するようになったが、できれば家で面倒を見てあげたいと思っていた。しかし、最近は夜中に度々家を飛び出して放浪するようになり、とうとう警察のお世話にまでなる始末となってしまった。彼女は、介護に疲れて仕事にも支障が出るようになり、結局、施設介護を決断したが、現実には、申し込んだからと言ってすぐには入所できないということを知り、呆然としたという。その後、関係者の配慮により、緊急の措置ということで、ショートステイに入ることが出来て、今は本当にほっとしているという。
介護の問題は、核家族が進んだ日本の中では今後さらに大きな問題になってくる。唯一言えることは、私たちの世代は親を看取ることはあっても、子どもには看取られないだろう世代であるということだ。
1人は自営業であるが、86歳の親を施設にお願いするか、自宅で面倒見るか迷った結果、自宅介護を選択した。1年の後、父親は家族の見守る中で、静かに息を引き取った。下の世話までして大変であったが、自分の腕の中で看取ることが出来て、今は良かったと思っているという。特に、厳格な父親とは子どものころからほとんど会話らしい会話はなかったのに、介護を始めてからは話す機会も増えて、時折、冗談も言い合える中になったとうれしそうに話していた。
もう1人は女性だが、父親の認知症がひどくなり家を抜け出して周辺を目的もなく徘徊するようになったが、できれば家で面倒を見てあげたいと思っていた。しかし、最近は夜中に度々家を飛び出して放浪するようになり、とうとう警察のお世話にまでなる始末となってしまった。彼女は、介護に疲れて仕事にも支障が出るようになり、結局、施設介護を決断したが、現実には、申し込んだからと言ってすぐには入所できないということを知り、呆然としたという。その後、関係者の配慮により、緊急の措置ということで、ショートステイに入ることが出来て、今は本当にほっとしているという。
介護の問題は、核家族が進んだ日本の中では今後さらに大きな問題になってくる。唯一言えることは、私たちの世代は親を看取ることはあっても、子どもには看取られないだろう世代であるということだ。
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