茂木町飯上の山形功さんが名誉農業士に認定された。永年農業士として地域農業の発展、後継者育成に貢献された功績を認められての認定である。心からお祝い申し上げたい。
　山形さんは、家業の農業を継いだ折に、新たな農業のあり方を目指しシクラメンの生産に取り組んだ。その後、クレマチス、べラルゴ二ウムなどを導入し年間を通じての施設の効率化に努め、さらに品種の改良にも積極的に取り組みながらオリジナリティーを発揮することにより、経営の安定化を図ってきた。
　農業の衰退が叫ばれて久しく、今もその傾向は止まらない。一番の原因はもうからないからだといわれる。しかし、本当にそうなのか。中山間地域の条件不利地であっても、山形さんのように、しっかりと農業で利益を上げている人もいる。
　行政が山形さんに学ぶべき点は多い。茂木町の地方創生は、農業の再生を抜きには語れないからだ。