政府、与党が２０１７年度予算で中山間地域農業を重点的に支援する新たな事業を創設する方針を固めたという。
　いつも言っていることなのだが、日本の国土の７割は奥山、中山間地域と呼ばれる地域だ。ここに住む人口は全体の約１２％。食料生産額は３７％である。逆に言えば、わずか１２％の人口が、日本の国土の７割を守り、食料の約３分の１を産出していることになるのだ。中山間地域の繁栄なくして都市の繁栄もないのである。
　今後、国の指針に基づいて農業振興を図ろうとする中山間地の産地に優先枠を作って重点的に支援をするという内容らしいが、特にこの事業を通じて移住、定住の促進が図られることを期待したい。