町長の部屋9月15日号
ホタルノヒカリ?
朝、娘が家内に言った。
「お母さん、今日、ホタルノヒカリだからね」。
背中越しに聞いていた私は、高校ではもう卒業式の歌の準備に
入っているのか、と思ったものだ。娘が出かけた後、家内に
「女子校ともなると卒業式の歌の準備を早くから始めるんだね」
と言うと、「え?」と怪訝そうに聞き返す。
「だから、今朝、ホタルノヒカリと言っていたじゃあないか」
と言うと、家内は転げまわって笑い始めた。そして、
「勘違いですよ。ホタルノヒカリというのは、テレビ番組のタイトルで
今日が最終回だから忘れないで一緒に見ようということですよ」
「ナニ―?テレビ番組だって?じゃあそれは、歌にちなんでつけた
タイトルなのか?」
「歌とは関係ありませんよ。ホタルと言うのは主人公の名前です」
私は、「紛らわしいタイトルをつけるんじゃあない」と不機嫌そうに
家内に言うと「私に言われても困ります」とピシャリと返された。
そういえば、先日も家内と娘で「ベック」とかなんとかという
映画を見てきたらしいが、帰ってきて二人の会話を聞いていても
ヒロ君がとか、向井君がとか、タケルがとか、キリシマがとか、
多分世に言うイケメン俳優のことだろうけれども、そんな個人の
話ばかりでストーリーの話は少しも出てこない。
それでは、わざわざ映画を見に行かなくとも、部屋に写真でも
貼って眺めていろよ、と言いたくなるのだ。
私は、決して、映画に自分が誘われなかったことを面白く
思ってないのでも、家内と娘の会話に自分が入っていけない
ことをつまらなく思っているのでもない。
もっとレベルの高い、文学とか歴史とか哲学とか、そういった
知的な話をしたいと思っているだけなのだ。
「お母さん、今日、ホタルノヒカリだからね」。
背中越しに聞いていた私は、高校ではもう卒業式の歌の準備に
入っているのか、と思ったものだ。娘が出かけた後、家内に
「女子校ともなると卒業式の歌の準備を早くから始めるんだね」
と言うと、「え?」と怪訝そうに聞き返す。
「だから、今朝、ホタルノヒカリと言っていたじゃあないか」
と言うと、家内は転げまわって笑い始めた。そして、
「勘違いですよ。ホタルノヒカリというのは、テレビ番組のタイトルで
今日が最終回だから忘れないで一緒に見ようということですよ」
「ナニ―?テレビ番組だって?じゃあそれは、歌にちなんでつけた
タイトルなのか?」
「歌とは関係ありませんよ。ホタルと言うのは主人公の名前です」
私は、「紛らわしいタイトルをつけるんじゃあない」と不機嫌そうに
家内に言うと「私に言われても困ります」とピシャリと返された。
そういえば、先日も家内と娘で「ベック」とかなんとかという
映画を見てきたらしいが、帰ってきて二人の会話を聞いていても
ヒロ君がとか、向井君がとか、タケルがとか、キリシマがとか、
多分世に言うイケメン俳優のことだろうけれども、そんな個人の
話ばかりでストーリーの話は少しも出てこない。
それでは、わざわざ映画を見に行かなくとも、部屋に写真でも
貼って眺めていろよ、と言いたくなるのだ。
私は、決して、映画に自分が誘われなかったことを面白く
思ってないのでも、家内と娘の会話に自分が入っていけない
ことをつまらなく思っているのでもない。
もっとレベルの高い、文学とか歴史とか哲学とか、そういった
知的な話をしたいと思っているだけなのだ。
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