ずいぶんと雪が降った割には残るような雪とはならず、幹線道路の雪は完全になくなっていて、少しほっとしているところです。

それにしても、子どもの頃は雪が降ると胸がワクワクしてきて、何か良いことでもありそうに思い、大学生の頃は１２月になるとそそくさとスキーの準備をして、「はやく初すべりがしたい」という思いで、心ウキウキ状態でした。
中旬を過ぎてもスキー場になかなか降雪が無く、「今年の冬は暖冬、雪不足」などというニュースが流れるとみんなでがっかりしたものでした。

それが今では、雪の予報が出ると「あまり降ってくれるな。交通事故の無いように」と、祈るのです。
時も流れ立場も変わっているのですから仕方がないのですが、時折、「雪」を素直に喜べた若い頃が懐かしいと思うのは、私が年をとったせいなのでしょうか。

年をとったといえば、「しもつかれ」。
郷土料理として学校給食に出すと、残す割合の最も多いメニューのひとつ。実は私自身も、つい最近まで、積極的に食べたいというものではありませんでしたから、「体に良い食べ物とはいえ、子どもたちを責められないよなー」という気持ちでした。

ところが、今年は、少し違ったのです。
我が家でも例年のように初午の日、「お赤飯としもつかれ」がテーブルの上に並んだのですが、一口だけと思って口に入れた「しもつかれ」が、あれ？と思うほどおいしく感じたのですから、不思議でした。誰かが言っていたのを思い出しました。「若い頃は嫌いでも、年をとれば好きになる。しもつかれとはそんなものだ」。
私も、もう若くは無い？