町長の部屋3月9日号
久しぶりのトラの登場
「トラが大変だよ」朝早く、馬門(まかど)ばあちゃんのけたたましい声が電話の向こう側から聞こえてきた。
「トラがカノジョ連れてきたよ。たいしたもんだや」。どうやらトラが雌猫をつれてきて、ジャレ合っているらしい。
「トラが餌を分けてやっているんだからよっぽど気にいっているんだなや」食いしん坊で他人(他猫?)に食べ物など分け与えたことのないトラが一緒に餌を食べているということは、確かにそうなのかもしれない。
その日の午後、家内とさっそく実家に出かけてみた。トラは納屋の庇(ひさし)のゴザの上でのんびりと昼寝をしていたが、「カノジョ」とおぼしき猫は見当たらない。トラは私たちに気付くと、まだ眠たそうな顔をあげて、「ニャーゴ」と一声甘えるように鳴いた。
私は、首を撫であげながら「トラ、カノジョはどこだ?」と聞いてみたが、トラはただ「ミャオ、ミャオ」と言うばかりだ。
そこへ、馬門ばあちゃんがやってきて、「トラはたいしたもんだ」と言う。
何が「たいしたもんだ」かは、よくわからないがそのフレーズの連発だ。
私は、「確か去年の秋の頃も、こんなことがありましたが、相手はあの時の猫ですか?」と聞くと、馬門ばあちゃんは「あれはだめだ。トラと合わね。あれは、去年の暮れに振った。今度のはいい相手だ」と、あっさりときっぱりと言い放った。さらに「トラはいい男だがら、もてんだっぺ」といいながら、トラの頭を撫でていた。
(馬門ばあちゃん、あなたは、去年の秋にはその猫のことをべた褒めしていたことを、よもやお忘れではないでしょうね)
トラは「ばあちゃんの言うとおり」と言うように、眼を細めて満足そうに「ミャオ、ミャオ」と鳴いた。
「この親にしてこの子あり」とは、よく言ったものだと思った。
「トラがカノジョ連れてきたよ。たいしたもんだや」。どうやらトラが雌猫をつれてきて、ジャレ合っているらしい。
「トラが餌を分けてやっているんだからよっぽど気にいっているんだなや」食いしん坊で他人(他猫?)に食べ物など分け与えたことのないトラが一緒に餌を食べているということは、確かにそうなのかもしれない。
その日の午後、家内とさっそく実家に出かけてみた。トラは納屋の庇(ひさし)のゴザの上でのんびりと昼寝をしていたが、「カノジョ」とおぼしき猫は見当たらない。トラは私たちに気付くと、まだ眠たそうな顔をあげて、「ニャーゴ」と一声甘えるように鳴いた。
私は、首を撫であげながら「トラ、カノジョはどこだ?」と聞いてみたが、トラはただ「ミャオ、ミャオ」と言うばかりだ。
そこへ、馬門ばあちゃんがやってきて、「トラはたいしたもんだ」と言う。
何が「たいしたもんだ」かは、よくわからないがそのフレーズの連発だ。
私は、「確か去年の秋の頃も、こんなことがありましたが、相手はあの時の猫ですか?」と聞くと、馬門ばあちゃんは「あれはだめだ。トラと合わね。あれは、去年の暮れに振った。今度のはいい相手だ」と、あっさりときっぱりと言い放った。さらに「トラはいい男だがら、もてんだっぺ」といいながら、トラの頭を撫でていた。
(馬門ばあちゃん、あなたは、去年の秋にはその猫のことをべた褒めしていたことを、よもやお忘れではないでしょうね)
トラは「ばあちゃんの言うとおり」と言うように、眼を細めて満足そうに「ミャオ、ミャオ」と鳴いた。
「この親にしてこの子あり」とは、よく言ったものだと思った。

男前に撮ってほしいニャ

腕の中が一番の特等席だニャ
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