今回の災害で、私ども行政の対応として色々と反省しなければならないことがあります。特に私自身が感じたのは、町民の皆さんへの「情報の伝達」の仕方についてです。

現在、町が町民の皆さんに情報を伝える方法としては、次の３通りがあります。
一つめは、各区長さんを通じての全戸配布の回覧。
二つめは、有線テレビ。
三つ目は、町の持っている広報車を使っての周知です。

しかし、これらには次のような欠点があります。
回覧は時間がかかります。テレビは停電の時に使えません。広報車は７台ありますが、広い茂木町を全域カバーするのは無理があります。

今回は区長さんにお世話になり、緊急で全戸に２回、文書を配布をいたしました。広報車の代わりを消防団の皆さんがしてくれました。電気が通ってからは、テレビが威力を発揮しました。しかし、テレビはチャンネルを合わせなければ、見ることはできません。また、有線テレビに加入していない家もあります。

これらから、災害後ただちに役場から町民の皆さんへ情報をお届けする新たなシステムを考えなければならないと思っています。
しかし、これには茂木町は面積も広く、山も多いということで、お金もかかる話となります。いずれにしても今後の大きな課題として町民の皆さんにもぜひ知っておいて欲しいと思うのです。