町長の部屋5月31日号
首都機能移転に対する福田知事の発言について
先の市町村長会議で福田知事が本県への首都圏機能移転運動に対して否定的な考えを示した事に対し、ある県議会議員が「目先の金で撤退するなら県知事としてふさわしくない」と述べ、その真意を本会議でただす考えを示したという。
私は、知事が発言したその場に居合せたのだが、ほとんどの人が「目先の金で云々」などという印象は受けていない。もちろん、いつの間にやら首都機能移転の話は尻すぼみとなり、今回の大震災で再燃したかと思ったら、候補地としての名前も上がらないという現実に、地元の町長さんの無念の思いは察するに余りある。
しかし、知事の側から見れば、やはり、今はそれどころではないという思いもよく理解できる。
私は、震災後、知事を先頭に宇都宮市長と共に栃木県を代表して各省庁の大臣や副大臣、政務官に陳情活動を行ったが、その時の知事の姿は「何とか栃木県の実情を理解してもらい、少しでも国の力を引き出して一日も早く復興しなければ」という強い思いが言葉の端々に現れていて、強いリーダーシップを感じたものだ。
知事の思いは、「今は、ヒト、モノ、カネをともかく震災対応に集中させ、この難局を乗り越える事に全力を尽くしたい。」という事だと思うのである。そうした知事の考えを私は、是としたい。また、あの場で、「今はその時ではない」とはっきりと即答した事に対しても、評価をしたい。
私は、町長になるときに、挨拶にお伺いした政治の師と仰ぐ岩崎純三先生と岩崎実先生に、くしくも同じ事を言われた。「夢を語ることは大切だ。しかし、一方で、道路の側溝のふたの一枚にも気を使う事も必要だ。政治とはそのバランスだ」と。
今回の福田知事の発言は、この非常時において「あれも、これも」ではなく、「あれか、これか」の厳しい選択をしなければならない事態にある事を市町長だけでなく、県民にまで示したものと思われる。
いたずらに言葉尻を捉えて事を構えて、議場での大切な時間を浪費することこそ慎むべきではないだろうか。
私は、知事が発言したその場に居合せたのだが、ほとんどの人が「目先の金で云々」などという印象は受けていない。もちろん、いつの間にやら首都機能移転の話は尻すぼみとなり、今回の大震災で再燃したかと思ったら、候補地としての名前も上がらないという現実に、地元の町長さんの無念の思いは察するに余りある。
しかし、知事の側から見れば、やはり、今はそれどころではないという思いもよく理解できる。
私は、震災後、知事を先頭に宇都宮市長と共に栃木県を代表して各省庁の大臣や副大臣、政務官に陳情活動を行ったが、その時の知事の姿は「何とか栃木県の実情を理解してもらい、少しでも国の力を引き出して一日も早く復興しなければ」という強い思いが言葉の端々に現れていて、強いリーダーシップを感じたものだ。
知事の思いは、「今は、ヒト、モノ、カネをともかく震災対応に集中させ、この難局を乗り越える事に全力を尽くしたい。」という事だと思うのである。そうした知事の考えを私は、是としたい。また、あの場で、「今はその時ではない」とはっきりと即答した事に対しても、評価をしたい。
私は、町長になるときに、挨拶にお伺いした政治の師と仰ぐ岩崎純三先生と岩崎実先生に、くしくも同じ事を言われた。「夢を語ることは大切だ。しかし、一方で、道路の側溝のふたの一枚にも気を使う事も必要だ。政治とはそのバランスだ」と。
今回の福田知事の発言は、この非常時において「あれも、これも」ではなく、「あれか、これか」の厳しい選択をしなければならない事態にある事を市町長だけでなく、県民にまで示したものと思われる。
いたずらに言葉尻を捉えて事を構えて、議場での大切な時間を浪費することこそ慎むべきではないだろうか。
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