町長の部屋6月30日号
子猫の名前はミーコ
最初のころは、警戒をして私たちの前にまったく姿を見せなかった迷い猫も、次第になれてきて、馬門ばあちゃんが一人のときだけは、垣根から出てきてエサを食べて水を飲むようになりました。毛のふさふさした、黒と白のとても可愛い猫です。家内の忠告を無視してエサをやり続ける馬門ばあちゃんに対し、家内もきつい口調で「ばあちゃん、本当に居ついてしまったらどうするつもりなの。大体、トラだって嫌がっているでしょう」と、叱るように言いました。確かにトラは、子猫が「ミャー、ミャー」と鳴くと、垣根の中に向かって「シャー」と威嚇するような声を発します。しかし、馬門ばあちゃんによれば、「トラも脅すようだけど、追っぱらったりはしねえから大丈夫だ。そのうちなれっぺ」と言うのです。しまいには、「こんな小せえのに、かわいそうだっぺよ、なあ、『ミーコ』」ときたもんです。
私も家内も思わず声をそろえて言ってしまいました。「えー、名前までつけちゃったの」馬門ばあちゃんが垣根に隠れ続けている子猫に向って、「いい名前だっぺ。なあミーコ」。その時、馬門ばあちゃんの声が通じたのか、あるいは偶然なのか、垣根の中から子猫が「ミャア、ミャア」とこちらに向かって鳴いたのです。馬門ばあちゃんは言いました。「ほら、ミーコも喜んでっぺ」。もう、完全に飼う意志充分です。ここで、私も家内も、「しょうがないなー」と言いながら、2匹目の猫を飼う覚悟を決めたのでした。
その夜、またまた、馬門ばあちゃんからの緊急電話が鳴りました。「ミーコが玄関の前にぴょこんと座っていて、家の中に入れてくれろと言ってんだけど、どうすっぺや」。家内は突き放すように、「どうせ、もう家の中に入れちゃってんでしょう」と言いました。すると馬門ばあちゃん。「あれー、電話でこっちのことが見えんのがや」
私も家内も思わず声をそろえて言ってしまいました。「えー、名前までつけちゃったの」馬門ばあちゃんが垣根に隠れ続けている子猫に向って、「いい名前だっぺ。なあミーコ」。その時、馬門ばあちゃんの声が通じたのか、あるいは偶然なのか、垣根の中から子猫が「ミャア、ミャア」とこちらに向かって鳴いたのです。馬門ばあちゃんは言いました。「ほら、ミーコも喜んでっぺ」。もう、完全に飼う意志充分です。ここで、私も家内も、「しょうがないなー」と言いながら、2匹目の猫を飼う覚悟を決めたのでした。
その夜、またまた、馬門ばあちゃんからの緊急電話が鳴りました。「ミーコが玄関の前にぴょこんと座っていて、家の中に入れてくれろと言ってんだけど、どうすっぺや」。家内は突き放すように、「どうせ、もう家の中に入れちゃってんでしょう」と言いました。すると馬門ばあちゃん。「あれー、電話でこっちのことが見えんのがや」
ばあちゃんがおうちに入れてくれたにゃ!

新入りが来てもこの特等席はゆずらないニャー
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