町長の部屋9月14日号
古本屋で懐かしい本に会いました
先日、ふらりと立ち寄った古本屋で懐かしい本を発見した。「沈黙の世界史 ギリシャ英雄伝説を掘る」(新潮社)。
この本は、1969年に発刊された本で、私は高校生であったが、図書館で何気なく手に取ったこの本は、私に歴史への扉を開いてくれた一冊となったのである。
シュリーマンとトロイ伝説、アーサーエヴァンスとクレタ文明、デルフェルトとオリンピアなど、次々と目の前に展開する発掘を通じての古代発見は、私に未知の世界への驚きと感動をもたらし、寝るのも忘れて読んだ記憶がある。掲載されている白黒の発掘写真の一枚一枚にも、とても興奮したのだ。
あれから40年以上もすぎた今ごろになって、偶然とはいえ、再びこの本を手に取ろうとは思ってもみなかった。この本が私に高校の選択教科として世界史を選ばせたし、その後、大学時代を含めて読む本のほとんどが世界の歴史物であった。一時は、考古学を目指そうかと思ったほどだ。
「一冊の本が人生を変えることがある」などという言葉は、あまり信用しなかったが、この本に出会ってからは信じるようにもなった。確かにそういうことはあるのだと。
結局私は、考古学も歴史も好きではあったが、職業としては目指すことはなかった。何をどうして良いかわからなかったし、好きだとは言ってもそれは現実とは相いれないものだと考えたからである。
私自身に、勇気と力がなかったのだろう。
300円の古い値札が貼られ、古本屋の片隅に忘れ去られたように置いてあったこの本を、私は買い求めて、今、書斎の机の上においてある。秋の夜長に、もう一度読み返してみたいと思う。
この本は、1969年に発刊された本で、私は高校生であったが、図書館で何気なく手に取ったこの本は、私に歴史への扉を開いてくれた一冊となったのである。
シュリーマンとトロイ伝説、アーサーエヴァンスとクレタ文明、デルフェルトとオリンピアなど、次々と目の前に展開する発掘を通じての古代発見は、私に未知の世界への驚きと感動をもたらし、寝るのも忘れて読んだ記憶がある。掲載されている白黒の発掘写真の一枚一枚にも、とても興奮したのだ。
あれから40年以上もすぎた今ごろになって、偶然とはいえ、再びこの本を手に取ろうとは思ってもみなかった。この本が私に高校の選択教科として世界史を選ばせたし、その後、大学時代を含めて読む本のほとんどが世界の歴史物であった。一時は、考古学を目指そうかと思ったほどだ。
「一冊の本が人生を変えることがある」などという言葉は、あまり信用しなかったが、この本に出会ってからは信じるようにもなった。確かにそういうことはあるのだと。
結局私は、考古学も歴史も好きではあったが、職業としては目指すことはなかった。何をどうして良いかわからなかったし、好きだとは言ってもそれは現実とは相いれないものだと考えたからである。
私自身に、勇気と力がなかったのだろう。
300円の古い値札が貼られ、古本屋の片隅に忘れ去られたように置いてあったこの本を、私は買い求めて、今、書斎の机の上においてある。秋の夜長に、もう一度読み返してみたいと思う。
人生を変えた「沈黙の世界史 ギリシャ英雄伝説を掘る」
この本が私の歴史への扉だったのです
参考リンク
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