１０月１日より、茂木町ではデマンドタクシーが町民の公共の足となりました。「乗り合い」ではあるけれど、「ドアツードア」で「低料金（市街地まで３００円均一）」。町民の利便性を高めるとともに、福祉向上に寄与するものと思っています。町民の関心も高く（特にお年寄り）、登録された方は３３００人に上りました。初日の１０月１日は２２人の方にご利用いただき、評判も上々でした。今後もしっかりと対応していきたいと思っています。
その一方で、昭和５９年より始まり、２６年間、町民の移動手段として活躍した町営バスは全線が廃止となりました。２６年もの間、大きな事故がひとつもなかったということは奇跡のような話です。運行を請け負ってくださいました「やしお観光株式会社」と社員の皆さまには心より感謝申しあげたいと思います。本当に長い間ありがとうございました。時代の流れとはいえ、全国各地で、田舎の路線バスは廃止される方向にあります。一抹の寂しさを感じずには居られません。昔、「田舎のバスはおんぼろバスで」というような歌詞の歌がありましたが、「おんぼろバスでも良いから走っていて欲しい」という声もあります。しかし、行政効率から言えば、また、国の制度から言えばなかなかそのようにもいかないのが現実です。
新しい制度のデマンドとは「要求」という意味です。町民の皆さまの要望にしっかりと応えられるような制度にしてゆくことが、私の使命だと考えています。