原子力発電所再稼働論議が喧しい。一方は「再稼働しなければ、この夏の電力不足は深刻だ」と言い、一方は「そんなことはない。節電で十分乗り切れる」と言う。電力事情の専門知識を持たない、私のような者は（それが大多数であろうが）、両者の間でゆれ動くばかりだ。夏の盛りに本当に電力が足りなくなって、企業活動に支障が出るようなことになってはそれこそ大変だ。そうは言っても、昨年あれだけ頑張れたのだから、今年もなんとかなるのではないかと思う。本当に、どうしたら良いのか、なかなか判断がつかない。ただひとつ、国民の多くが『政府の言うことも、電力会社の言うことも、どちらも信用ならないな』と思っているだろうことだけは、良くわかるのである。