町長の部屋12月26日号
今なお、復興が進まない被災地
岩手県の大槌町と釜石市を訪ねた。昨年の大震災で多くの犠牲者を出した地域だ。吹きつける寒風の中、被災現場に立ったが、言葉が見つからない。巨大な津波で家屋はなぎ倒され、道路の跡さえ分からない。コンクリートの基礎が残っていて、それが、家が建っていた証しだという。復興も遅々として進まない。国の予算はついたが、人、物が圧倒的に足りない。測量の技術者も、土木作業の機械のオペレーターも、さらには都市計画の立案をする行政の職員も、生コンクリートも、何もかもが足りないのだという。
天井まで津波が押し寄せ、多くの犠牲者を出した消防分署の廃墟の中で弔いのお線香をあげたが、無念の声が今にも聞こえてくるようであった。
悲しみを乗り越えて、残された人々は懸命に明日を生きようとしている。私たちは、あの大災害を忘れることなく、これからも支援を続けていかなければならないと思う。昭和61年の茂木大水害の折に、全国から寄せられた温かい支援を忘れてはならないし、その時のご恩を今こそ返さなければならないと思うのだ。
天井まで津波が押し寄せ、多くの犠牲者を出した消防分署の廃墟の中で弔いのお線香をあげたが、無念の声が今にも聞こえてくるようであった。
悲しみを乗り越えて、残された人々は懸命に明日を生きようとしている。私たちは、あの大災害を忘れることなく、これからも支援を続けていかなければならないと思う。昭和61年の茂木大水害の折に、全国から寄せられた温かい支援を忘れてはならないし、その時のご恩を今こそ返さなければならないと思うのだ。

昨年5月の大槌町の様子。あの大災害を忘れてはなりません
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