町長の部屋5月9日号
福島レポート(2)
その後、私たちは、マスクや手袋、靴カバーなどを身にまとい、用意されたマイクロバスに乗って、車窓から事故現場を視察しました。水素爆発を起こした3号機の下を通過した時に、案内の方から「今の放射線量は1370マイクロシーベルトです」というアナウンスがありました。茂木町の大気中の放射線量が0.08マイクロシーベルトくらいですから、1万倍以上の放射線濃度となります。みんな、無言でした。ただ、誰もが思ったこと、いや解ったことは、野田前総理が出した「原発事故収束宣言」は、全くの嘘だということでした。構内では、今も1日3000人以上の皆さんが、放射線の恐怖と闘いながら、昼夜、収束作業に当たっていました。
マイクロバスのスクリーニング検査を受けて、第一原発を後にしました。帰路、人々が避難をした後に何者かが不法に侵入し、多くの物が盗難に遭ってしまったというパチンコ屋や家電量販店、ラーメン店、一般家屋などが次々に目の前にあらわれました。なんともやりきれない気持ちでした。
再びJビレッジに戻った私たちは、そこで身体検査を受けるとともに、視察時の装備品をすべて返却しました。私たちと時を同じくして、作業員の皆さんがバスで帰ってきましたが、笑い声もなく、一様に疲れているようでした。私自身も、精神的に疲れた視察でした。(つづく)
マイクロバスのスクリーニング検査を受けて、第一原発を後にしました。帰路、人々が避難をした後に何者かが不法に侵入し、多くの物が盗難に遭ってしまったというパチンコ屋や家電量販店、ラーメン店、一般家屋などが次々に目の前にあらわれました。なんともやりきれない気持ちでした。
再びJビレッジに戻った私たちは、そこで身体検査を受けるとともに、視察時の装備品をすべて返却しました。私たちと時を同じくして、作業員の皆さんがバスで帰ってきましたが、笑い声もなく、一様に疲れているようでした。私自身も、精神的に疲れた視察でした。(つづく)

除染作業の様子
参考リンク
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