町長の部屋 12月16日号
靴下に穴があいていた
靴下をはこうとしたら、かかとの部分に穴があいていた。すぐにゴミ箱に捨てたが、それを見ていた家内が、「ちょっと、まって」と言って、ゴミ箱から捨てたばかりの靴下を拾い上げた。そして、靴下の穴をじっと見ながら「昔はよく母が継ぎ当てをしてくれたのに、今はちょっと穴があくと捨ててしまう。なんとなく、申し訳ないような気がして」と、呟くように言った。結局、靴下は捨てることにはなったのだが、家内の言葉には、「今を生きる私たちは、物を粗末にしすぎるのではないか、贅沢をしすぎるのではないか、安易に物を捨てすぎるのではないか、それで良いのか」という思いが込められていた。
私が小学生のころは、継ぎ当てをしている服を着ているのが普通であったが、今は、そんな子はとんとお目にかかならない。不景気だ。デフレだと言っても、物はあふれていて、安価で服が手に入るそのことが良いのか悪いのかは解らない。
しかし、豊かになって「継ぎ当て」の苦労はなくなったけれど、何か大切なものを、あのころの貧しかった時代に置き忘れてしまったような思いをした。
私が小学生のころは、継ぎ当てをしている服を着ているのが普通であったが、今は、そんな子はとんとお目にかかならない。不景気だ。デフレだと言っても、物はあふれていて、安価で服が手に入るそのことが良いのか悪いのかは解らない。
しかし、豊かになって「継ぎ当て」の苦労はなくなったけれど、何か大切なものを、あのころの貧しかった時代に置き忘れてしまったような思いをした。

これがその靴下です
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