家内の実家の前庭では、いつも何かの花が咲いている。今は、何年か前に私が買ってきたボタンが大輪の花を咲かせている。
植えたのは５本くらいだと思うが、今残っているのは２本だけである。私は植えるだけで、後の面倒はすべて家内に任せきりだ。
また、亡くなった義父が植えた木に、大きな白い花も今が盛りと咲き誇っている。何という名前なのかは、私も妻も義母もわからないでいる。でも、とても美しい。
妻が、「もう少しすると、シャクナゲが咲くよ」という。よく見ると、桜の木の下のシャクナゲにはたくさんの蕾が付いている。この花が咲くと尾瀬を思い出す。
街中の庭の無い家で育った私にとって、家内の実家の前栽は何とも楽しい。