茂木町では、入郷、竹原、甲、天子の４地区で「棚田のオーナー制度」が繰り広げられている。先週の土曜日、その４地区で一斉にオーナーの皆さんによる田植えが行われた。若葉の間を爽やかな風が通り抜ける気持ちのよい日であった。
オーナーの皆さんに聞くと、田に入りどろんこになりながら自らの手で苗を植えるのが何とも楽しいのだという。また、子供たちは田んぼのあぜでタンポポやツクシをとったり、小川でカエルやドジョウを見つけるのが楽しいのだという。
そして何より、茂木町の棚田で、自分たちの手で育てた安心安全のお米はとても美味しいのだという。
うれしいことを言ってくれる。都会の人々が棚田のオーナーになってくれることで、棚田ばかりでなくその周囲の里山全体が守られてゆく。そして、そのことは巡り巡って、結局は都市を守ることになるのだ。そのことを多くの人々に分かっていただきたいと思う。