逆川地区で開発が進められている養鶏場「株式会社 茂木のたまご」の現地見学会があった。もともとこの土地は、旧逆川村の財産区の一部であり、地域の皆さんにとっては植林や下草刈りなどの奉仕をして守り続けてきた愛着ある土地である。その土地がどのように開発されているのか、ぜひ見てみたいという住民の要望に応えての企画である。
工事は１０ヘクタールの斜面を何段にも分けて切るという大きな土工事であり、すでに以前の面影はほとんどないほどに整地されていた。誰もが驚いていたが、それは、感動が入り混じった不思議な驚きであった。このまま順調にいけば、来年早々には鶏舎の工事に取り掛かり、鶏舎が完成次第、順次操業を始めたいという。すべての完成までにはあと４年の歳月が必要だというが、フル稼働すれば７０人以上の雇用も見込まれ、地域の活性化に大きく貢献してくれるものと思う。町としては一日も早い完成、稼働を願っている。
私たちの祖先が守り続けてくれた財産区の山々を、今後も木材利用だけでなく有効な土地利用を含めて、しっかりと考えていきたいと思う。