大相撲一月場所で見事優勝を飾った大関稀勢の里の横綱昇進が決まった。幾多の苦難を乗り越えての快挙である。稀勢の里は第７２代の横綱となるが、日本人横綱としては３代目若乃花以来１９年ぶり。また、３０歳６カ月での昇進は昭和以降７番目のスロー昇進だ。
　いずれにしても今後の活躍を期待するとともに、これまでの苦労を糧として大横綱の道を歩んでもらいたい。
　稀勢の里は中学校の卒業文集に、「天才は生まれつきだ。ぼくは天才ではない。努力だ。努力で天才に勝つ」と書いたという。まさにその通りの相撲人生ではなかったか。
　一見クールな印象だが、中身は熱く燃える男なのかもしれない。来場所、新横綱稀勢の里を応援したい。