町長の部屋 1月25日号
まきを背負って歩きながら本を読んでいる二宮金次郎像は、かつてはどの学校にも設置されていたものだが、私の小学校の頃はその像について先生がきちんと説明をしてくれたものだ。
ところで、先日、二宮金次郎ゆかりの自治体が学校にこの像を建立しようとしたら、保護者の中から、「歩きながら本を読んでいるような像を子どもたちが見たら、歩きながらスマホを見るような子どもたちが増えてしまうから、きちんと座って本を読んでいる像にしてくれ」という意見が多数寄せられたという。そこで学校でもその意見を取り入れて、金次郎が座って本を読んでいる座像にしたというのだ。
保護者も保護者だし、学校も学校だ。あきれてものも言えないとはこのことか。まきを背負いながら寸暇(すんか)を惜しんで勉学に励んだ金次郎も泣いているだろう。金次郎像の本来の意味を何も理解していない。そもそも、こんな学校にわざわざ像を立てる必要はないのではないか。
それにしても、「蛍雪(けいせつ)」とか「刻苦勉励(こっくべんれい)」とかいう言葉は、そのうちに辞書から消えてなくなるかもしれない。
ところで、先日、二宮金次郎ゆかりの自治体が学校にこの像を建立しようとしたら、保護者の中から、「歩きながら本を読んでいるような像を子どもたちが見たら、歩きながらスマホを見るような子どもたちが増えてしまうから、きちんと座って本を読んでいる像にしてくれ」という意見が多数寄せられたという。そこで学校でもその意見を取り入れて、金次郎が座って本を読んでいる座像にしたというのだ。
保護者も保護者だし、学校も学校だ。あきれてものも言えないとはこのことか。まきを背負いながら寸暇(すんか)を惜しんで勉学に励んだ金次郎も泣いているだろう。金次郎像の本来の意味を何も理解していない。そもそも、こんな学校にわざわざ像を立てる必要はないのではないか。
それにしても、「蛍雪(けいせつ)」とか「刻苦勉励(こっくべんれい)」とかいう言葉は、そのうちに辞書から消えてなくなるかもしれない。

この姿にこそ意味があるのではないのか
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