「ふみの森もてぎ」が長野県の「市立小諸図書館」とともに日本図書館協会建築賞を受賞した。今年度の国内の図書館建築物で最優秀賞に選ばれたのだ。本賞において顕彰される優れた図書館建築とは、「建築としての質はもとより、そこで展開されるサービスもよく行われていること」が条件とされる。
　審査に当たった先生方が選考の経過と２次審査に残った館について、それらの評価をしっかりと示されていて、なるほどと納得させられる。
　ふみの森もてぎについては、事務所と２階書庫が離れていることと新聞閲覧用の席への配慮が今一つであることなどを疑問視していたが、それでも、町民、設計者、担当職員が一体となって議論を重ね密度のある魅力的な館が実現したことの意義は大きく、賞にふさわしい図書館であると高く評価していただいた。本当にうれしい。
　今後もこの賞に恥じることのないように、町民や訪れてくださった方々に満足していただける図書館を目指して頑張らなければならないと思う。