町長の部屋 10月3日号
先日、建設課の職員が、「無事、収穫ができました」と、鉢植えで実ったレモンを一つ持ってきてくれた。6センチ×5センチくらいの小さな楕円形をしたレモンだ。まだ青く、何の匂いもしない。これを窓辺に置いておくと、やがて黄色くなってくるのだという。
ふと、学生のころに読んだ梶井基次郎の「檸檬(れもん)」という小説を思い出した。何やら得体の知れない不安に襲われ続け憂鬱(ゆううつ)な毎日を過ごしている主人公が、果物店でレモンを一つ購入し、丸善という書店に入り、積み上げた本の上にレモンを置いてくるというあらすじだったと思う。店を出た主人公が、10分後にそのレモンが爆発するとしたらどんなに面白いだろうと想像したところで終わる。
正直、学生のころの私にはよく理解できない小説であった。読んでいて私自身も憂鬱になるような作品であった。その小説を、今頃になってなぜ思い出したのか、うまく説明できない。
とりあえず頂いたレモンは、町長室の窓際に置いておくこととした。
ふと、学生のころに読んだ梶井基次郎の「檸檬(れもん)」という小説を思い出した。何やら得体の知れない不安に襲われ続け憂鬱(ゆううつ)な毎日を過ごしている主人公が、果物店でレモンを一つ購入し、丸善という書店に入り、積み上げた本の上にレモンを置いてくるというあらすじだったと思う。店を出た主人公が、10分後にそのレモンが爆発するとしたらどんなに面白いだろうと想像したところで終わる。
正直、学生のころの私にはよく理解できない小説であった。読んでいて私自身も憂鬱になるような作品であった。その小説を、今頃になってなぜ思い出したのか、うまく説明できない。
とりあえず頂いたレモンは、町長室の窓際に置いておくこととした。

いつか「レモンイエロウ」へと色付いてくるのだろうか
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