町長の日記 1月9日号
小説家の井上靖が、1969年のノーベル文学賞候補に上がっていたことが、情報公開請求によって開示された選考資料によって明らかになった。井上靖ファンで、高校時代、片端から作品を読み漁った私としては今回の事実は驚きでもあるし、大いなる喜びでもある。
自伝的色彩の強い「あすなろ物語」「しろばんば」、歴史小説の「敦煌」「楼蘭」「天平の甍」「風林火山」などなど、どれも面白く、夢中で読んだものだ。ただし、私が最も感動したのはこれらの小説群ではなく詩集「北国」であった。この詩集にはなにやら珠玉の短編集を読むような小説以上の感動を覚えたのだ。
それにしても残念なのは、ノーベル文学賞候補に挙がったのが川端康成が受賞した翌年であり、さすがに2年連続日本人作家という訳にはいかないだろうということで、審査の対象にもならなかったということだ。誠に残念である。
時間を作って、もう一度、井上靖の作品を読み返してみたいと思う。
自伝的色彩の強い「あすなろ物語」「しろばんば」、歴史小説の「敦煌」「楼蘭」「天平の甍」「風林火山」などなど、どれも面白く、夢中で読んだものだ。ただし、私が最も感動したのはこれらの小説群ではなく詩集「北国」であった。この詩集にはなにやら珠玉の短編集を読むような小説以上の感動を覚えたのだ。
それにしても残念なのは、ノーベル文学賞候補に挙がったのが川端康成が受賞した翌年であり、さすがに2年連続日本人作家という訳にはいかないだろうということで、審査の対象にもならなかったということだ。誠に残念である。
時間を作って、もう一度、井上靖の作品を読み返してみたいと思う。

ふみの森図書館蔵
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