今週初めの「春の雪」には驚かされた。
驚いたのは人間ばかりでなく、猫のミーコもそうだったようだ。朝、玄関を開けると急いで家の中に飛び込んできて、ブルルンと濡れた体の露を払いストーブの前に直行し、冷えた体を温め始めた。
妻が、「ミーコ、寒かったでしょう」と言うと、「ニャーオ、ニャオ」と妻の方に向かって鳴いたのだが、妻の通訳によると、「びっくりした。寒かった」と言っているのだそうだ。しばらくして体も心も温まったのか、大きなあくびをするとこたつにいた妻の膝の上に飛び乗り、そのまま丸まって寝てしまった。
この日、私は、雪のお陰で外の仕事をすることができず、こたつに入ってテレビを見たり、本を読んだり、妻とおしゃべりしたりの一日となった。ミーコもずっと家の中で私たちのそばでゴロゴロしていた。私にとっては、久しぶりの「ゆっくり・のんびり」のミーコと一緒の一日で、こんな日も悪くないなと思ったものだ。