「ふみの森叢書」第3集が刊行した。今回のテーマは、「ふるさとの食に寄せて」。町内外から多くの作品が寄せられたが、その中から優秀な8作品と特に心を打つもの51作品が納められた。
　私自身は、「山の幸」のゼンマイ、フキなどの山菜やキノコ、そしてソバ、柿、栗、柚子、コンニャク、さらには「川の幸」の鮎、鮭、鯉、ウナギ、ドジョウ、サワガニなどが「ふるさとの食」として出てくるのかなと予測していたが、それをはるかに超える食材が次から次へと出てきたのには驚かされた。畑の大根、ネギ、キュウリ、トマト、まくわ瓜、「道の駅」のアイスクリーム、ゆず塩ラーメン、バームクーヘン、そして極め付きは昭和20年から30年代生まれの町っ子には涙が出るほど懐かしい「むさし屋の花キャンディー」「芋やの焼き芋」「西岡屋のトーフ」まで出てきて、あまりの面白さにあっという間に全作品を完読してしまった。
　第3集も前2集と同様「もてぎ愛」「ふるさと愛」に包まれた心温まる素晴らしい作品集に仕上がった。一人でも多くの方に読んでいただきたいと思う。詳しくは「ふみの森もてぎ（0285-64-1023）」にお問い合わせを。