町長の日記 3月24日号
日本経済新聞、特集「日本は変われたか 大震災10年」の中で、片山善博元総務大臣が「首長が本気で仕事をしようとしているなら、不自由だらけの現状の中でもっと国への要望や注文が出てきてしかるべきだ」と語っているという記事を読んだ。例として復興交付金制度を利用した「かさ上げ宅地造成事業」と「巨大防潮堤建設事業」をあげて、宅造については住民らが戻ってこないと判っていながら事業を縮小できなかったこと、巨大防潮堤事業では故郷の風景が一変し住民が不満を持っていることなどを挙げていた。そして、こうした事業はすべて国主導で行われ、地域住民の要望に沿っていないとか首長が本気でないのが原因で自治体の職員も諦めムードだという内容の記事であった。
元総務大臣ともあろう人がこのような事実誤認も甚だしい発言をするとは、怒りを通り越してあきれ果てたとしか言うほかない。第一、復興に本気に取り組んでいない首長さんなど一人もいないし、職員も制約はあってもその中で精いっぱい頑張っている。宅地に空きが目立つとは言うけれど、「いつか必ず帰ってきてくれる、その時の受け皿をしっかりと用意しておきたい」という思いを込めて事業を進めているのだ。巨大防潮堤も安全・安心と故郷の風景保存の間で悩んで悩んだ結果である。
それよりも何よりも、片山氏ご自身は震災当時の総務大臣ではなかったか。それほどの見識をお持ちであるなら、当時、総務大臣として地方の裁量権の拡大にどれほどの功績をお残しになったのか、お伺いしたいものだ。「地方の首長から何の要望も注文もなかったので別に何もしませんでした」と言うのであれば、片山氏こそ「本気度を問われる」ことになるのではないか。
はっきり申し上げる。震災復興についても地方創生にしても、本気でない首長も地方職員も一人もいない。
元総務大臣ともあろう人がこのような事実誤認も甚だしい発言をするとは、怒りを通り越してあきれ果てたとしか言うほかない。第一、復興に本気に取り組んでいない首長さんなど一人もいないし、職員も制約はあってもその中で精いっぱい頑張っている。宅地に空きが目立つとは言うけれど、「いつか必ず帰ってきてくれる、その時の受け皿をしっかりと用意しておきたい」という思いを込めて事業を進めているのだ。巨大防潮堤も安全・安心と故郷の風景保存の間で悩んで悩んだ結果である。
それよりも何よりも、片山氏ご自身は震災当時の総務大臣ではなかったか。それほどの見識をお持ちであるなら、当時、総務大臣として地方の裁量権の拡大にどれほどの功績をお残しになったのか、お伺いしたいものだ。「地方の首長から何の要望も注文もなかったので別に何もしませんでした」と言うのであれば、片山氏こそ「本気度を問われる」ことになるのではないか。
はっきり申し上げる。震災復興についても地方創生にしても、本気でない首長も地方職員も一人もいない。
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