夏が近づくとミーコをお風呂に入れて、身体をシャンプーしてやることとしている。今年もそろそろだ。しかし、毎年のことなのだが、その日になると勘のいいミーコは何やら不穏な空気を察してか、私に近づかない。私が「そーっと」近づこうとすると、ミーコも「そーっと」離れる。距離はなかなか縮まらない。仕方なしに、妻と両側から追い詰めて捕獲する。お風呂に入ると私が片手で抑えて、片手でシャンプーする。その間、ミーコは「ギャーギャー」と泣き通しであるが、構わずゴシゴシ洗う。最後はシャワーの嵐。その後、バスタオルで全身をよく拭いてやるのだが、結局は濡れたままでの脱走となってしまう。一目散に縁側の隅に駆けていき、そこで私を睨むように見ながら自らの舌で毛づくろいをするのだ。
　今年は何とか穏やかにやりたいと思っている。そのために、先日はホームセンターで高級キャットフードを買い求め、これで今からミーコのご機嫌を取ろうと思っている。