町長の日記 8月11日号
小麦、大豆、砂糖、コーヒー豆、牛乳…食料品の国際価格が急騰している。新型コロナウイルスの世界的な蔓延(まんえん)が少なからず影響していると考えられる。
今年に入り米国やEUではワクチン接種が進み、経済が回復基調にある。それにともない食料品の需要も急拡大しているが、先進諸国に農産物を輸出している開発途上国は、コロナの感染を未だ封じ込めることができず、厳格な移動制限が課せられ、農作業に従事する労働力が不足し、需要に応える供給量を生産できずにいるのだ。また、コロナからいち早く回復した中国は世界中からの小麦の買い付け量を大幅に増やしており、更には、こうした食料品価格の高騰を見越した「投機マネー」までもが流入し、価格高騰に拍車をかける結果となっている。
すでに日本でも影響が出始めており、家庭用小麦粉やマヨネーズが値上げを余儀なくされた。今後しばらくの間は食料品の値上げは続くと多くの専門家はみている。
「世界のどこからかは、いつでも食料品が手に入る」という時代は終わったと考えても良い。先進諸国の中で食料自給率38%と圧倒的に低い日本は、この事実を真剣にとらえ、今対策を講じないと、今後、大変なことになるのではないだろうか。SDGsも脱炭素も大切だが、自国の食糧安保はもっと大切で切実な問題だと思う。
今年に入り米国やEUではワクチン接種が進み、経済が回復基調にある。それにともない食料品の需要も急拡大しているが、先進諸国に農産物を輸出している開発途上国は、コロナの感染を未だ封じ込めることができず、厳格な移動制限が課せられ、農作業に従事する労働力が不足し、需要に応える供給量を生産できずにいるのだ。また、コロナからいち早く回復した中国は世界中からの小麦の買い付け量を大幅に増やしており、更には、こうした食料品価格の高騰を見越した「投機マネー」までもが流入し、価格高騰に拍車をかける結果となっている。
すでに日本でも影響が出始めており、家庭用小麦粉やマヨネーズが値上げを余儀なくされた。今後しばらくの間は食料品の値上げは続くと多くの専門家はみている。
「世界のどこからかは、いつでも食料品が手に入る」という時代は終わったと考えても良い。先進諸国の中で食料自給率38%と圧倒的に低い日本は、この事実を真剣にとらえ、今対策を講じないと、今後、大変なことになるのではないだろうか。SDGsも脱炭素も大切だが、自国の食糧安保はもっと大切で切実な問題だと思う。
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