町長の日記 8月18日号
農水省は畜舎建築特例法の省令案を示し、基準を緩和した畜舎での延べ滞在時間や最大滞在人数などを提示した。同法は建築費の低コスト化で畜産の競争力を強化することを目的にしているので、基準緩和は致し方がないと思う。しかし、もう1つ忘れてもらっては困ることがある。畜舎の悪臭対策である。以前よりは良くなったとはいえ、いまだに周辺に居住している多くの住民が悪臭に苦しんでいる地域は多い。本町でも、120万羽と言う大型の養鶏場が立地したが、5キロ四方にも及ぶ悪臭の拡散に住民から苦情が殺到している。当初はこれほどとは思ってもいなかったが、私自身も現場を確認し、これは容認できないという気持ちになった。もちろん、町からは何度も指導し、業者側でも何とかしたいと思っているのだろうが、開場から4年、いまだに改善の兆しが見えない。これは、住民の生活権、生存権に関わる重要な問題である。建設基準を緩和することに異論はないが、悪臭対策には法の規制をもっと厳しくして欲しいと思う。
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