先週の金曜日の正午ごろ、茂木町と災害時協力協定を結んでいる福島県国見町より総務課長に電話が入った。内容は「今回の震度6強の地震により、多くの民家で屋根瓦が破損し雨漏りが生じているのだが、ブルーシートが足りない。何とか工面できないものだろうか」というものであった。その日、福島方面はみぞれ交じりの悪天候となっていた。町では早急に150枚のブルーシートを確保し、当日の夕方、国見町にお届けをした。
　私たちが到着すると、町長さんや役場職員の方々が出迎えてくれて感謝の言葉を頂いた。また、ブルーシートのほかに町からのお見舞金もお渡しした。役場内は罹災証明を求める町民で混雑をしていたが、建物に大きな被害はないと思われた。ただし、液状化現象により役場の敷地が陥没し、段差ができたり波打つような形になっている箇所があった。その影響か正面玄関の自動ドアは開閉不可となっていた。また、よく見ると周辺道路のあちこちに亀裂が生じていた。
　私たちは、ブルーシートを渡すとその場で皆さんにごあいさつをし、早々と帰路についた。みぞれ交じりの雪が降りしきり、町が余計に悲しく見えた。