日曜日。猛暑の中、妻が止めるのも聞かずに草刈りをした。１週間ほど前に刈ったばかりなのにアッという間に伸びてしまって、特に道路から見える部分の草が気になって仕方がなかったからだ。
　始まって１時間ほどしたころ。何とも息が苦しくなってきて体の異変を感じた。危険を察知して作業をやめて家に飛び込み、妻に冷えたミネラルウォーターを出してもらった。５００ｍｌを一気に飲み干して何とか一息付けたが、その後も頭がぼんやりして何とも力が出ずに、結局、シャワーを浴びて風通しの良い畳の部屋で休むことになってしまった。熱中症のようだ。
　草刈り機の後始末は妻に頼んだが、きっちりと叱られた。「ミーコを見習いなさい。昼間の暑いうちは、風通しの良い玄関の板の間かナス畑の日陰の下で休んでいます」誠に面目ない。
　寝ている私のそばにいつの間にかミーコが寄り添うように寝そべっていて、「馬鹿だねー」というように「ニャーオ」と鳴いた。