昨年、佐野市長を退任なされた岡部前市長さんより、「岡部正英回想録　誠心」が送られてきた。岡部氏の生い立ちから今に至るまでの経歴が岡部氏自身の文章や膨大な量の写真・資料で分かりやすく掲載されており、岡部前市長さんの佐野市、栃木県への貢献の大きさを改めて認識させられる。
　私自身は首長としてご指導いただいただけでなく、個人的にも親しくお付き合いさせてもらった。その関係は今でも続いており、私にとっては「おやじ」のような存在となっている。
　この回想録で「おやじさん」は次のようつづっている。「『対話・協調・融和』は私の政治信条だ。人の意見をきくこと、一致できるところを探して穏やかに解決すること、異なるところがあっても認め合うこと。これが私にとっての大切な行動規範であった」
　私などは「おやじさん」の足元にも及ばないが、少しでも近づけるように「おやじさんの政治信条」を心に刻んで、町長として精進していきたいと思う。