私宛てに一冊の歌集が送られてきた。源陽子さん作「百花蜜のかげりに」。同封されていた手紙によれば、源さんは旧姓を内田と言い、茂木町中川出身。私よりも一学年下で茂木高校出身だという。また、中川小学校に長く教師として奉職した私の母のことはよく知っているとも書いてある。本の末尾の略歴によれば、明治大学文学部に進まれ、短歌結社「未来」に入会して本格的に歌作りを始めたらしい。その後、いくつかの歌集を出版し、また、ＮＨＫ学園短歌講師、読売新聞わかやま文芸欄短歌選者、日本歌人クラブ近畿ブロック幹事などを務めたということである。
　早速、歌集を読ませていただいたが、正直、私にとっては少々難しく、なかなか奥底まで読み深めることはできなかった。ただ、一字一句を磨き上げ、言葉探しにこだわりを持っている方のようにお見受けした。
　このような歌を詠む源さんとはどんな方なのか、興味津々だ。ぜひ一度、お会いしてみたいと思っている。