日銀が政策金利の追加利上げを決めた。昨年春に大規模金融緩和からの方向転換を宣言してから3回目の利上げになる。この利上げで住宅ローンの変動金利が上昇するほか、企業が金融機関から借り入れる資金の支払利息も増えることになる。しかし、日銀はそうした個人消費への影響もさほどではないと見通したものと思われる。　
　ところで、日銀が金利を変更するときにはさまざまな面から慎重に検討すると言われているが、今回の利上げ決定の際にはコメの価格高騰にも注視していたとの解説があった。私自身は、そんなことにまでと驚かされた。
　私は経済政策についてはほとんど知識を持ち合わせていない。ただ、岸田政権誕生の折に、総理ご自身が「デフレからの脱却」を強く叫んでいたが、なるほど、いつのまにか日本はすでにデフレではなくなったのかもしれない。ただ、それで庶民の生活が豊かになったかと言えば、即座にイエスと答えられないところが経済の難しいところだろうと思われる。