東京への一極集中が加速している。総務省が昨年の国内人口移動を発表したが、東京都の転入超過が7.9万人という結果だったのだ。私から言えば予想されたことだ。なぜなら、東京には多くの若者の欲求を満たすがあらゆるものがあるからだ。また、若者に人気のIＴの仕事やクリエイティブな職業は東京に集中している。加えて給与も高い。民間ばかりでなく公務員もしかりだ。
　さらには、18歳以下の子どもに毎月5,000円の給付金、0歳から2歳の第一子保育料無償化、高校や都立大学の授業料実質無償化、小中学校の給食費無償化、無痛分娩に最大10万円の補助 等々、子育て政策も充実している。これでは地方の県や市町村はとても太刀打ちできない。地方の過疎化は進むばかりだ。
　私は、この状況を是正するには国の強制力をもってするしかないところまで来ていると思う。