先日の下野新聞に、森島矢板市長と坂村下野市長の「育児休暇」取得についての記事が載っていた。正直、私としては、「首長の育児休暇」など考えたこともなかったし、驚いたことは確かだ。
　しかし先日、夕食の後、妻にこの件についての感想を聞いてみると、「育児も炊事も洗濯も、女がやって当たり前などという考え自体が古いし、おかしいのです。そんなことでは若い人に嫌われますよ」と、きつい言葉が返ってきた。そして、「森島市長さんも坂村市長さんもとても立派だと思うし、きっとそんな市長さんを市民の皆さんの多くは誇りに思っていることでしょう」と続けられた。炊事も洗濯も、もちろん育児も任せきりで、家の事は何もしなかった私に対し、いつか言ってやろうと思って胸に秘めていたことが一気に噴き出したような勢いで、私は沈黙するしかなかった。
　今、茂木町では「昭和レトロ」の町づくりで注目を浴びているが、私の頭の中も昭和レトロではいけないのかもしれない。でも、この年になって変えろと言われてもそう簡単には変えられそうもないのも事実なのだ。困ったものだ。