今週の土・日曜日は、城山で「彼岸花まつり」を開催する予定でした。
約１０万株の彼岸花が赤く燃え上がるように咲いている様は、まことに
壮観で美しく、近年、多くの人が訪れるようになりました。
また、亡くなられた元町議員の三上宗一さんの発案で、リコリスという
黄色や白の花の種類も植えられています。さらに今年は、東京都杉並
工業高校の皆さんのボランティア活動により、西側斜面にも多くの
彼岸花が移植されました。というわけで、今年は大いに期待されていた
のですが・・・・・。

ところがところが、世の中そうは甘くないとはこのことか。
この夏のスーパー猛暑で城山の土もカーラカラに干しあがってしまい、
彼岸花の茎が全く伸びてこないのです。彼岸花の「ひ」の字もありま
せん。とうとう昨日、緊急対策会議を招集し、今年の彼岸花まつりは
「中止」ということに決定いたしました。
というわけで、１８・１９日、道の駅もてぎからのシャトルバスは
出ません。先着２００名様への新米プレゼントもなくなりました。
ごめんなさい。本当にごめんなさい。町では今後、様子を見て花が
見頃になる頃にホームページ等あらゆる手段を使ってお知らせする
つもりでおります。

ただ、昨日、城山に彼岸花の状況を調査に行った職員が、神妙な
顔をして私に次のようなことを云いました。
「町長、だめです。全く咲いていません。週末には無理です。
でも、不思議なことが一つありました。去年の１０月に三上さんが
植えたリコリスの黄色い花が一輪だけ咲いていたのです。きっと、
困っている私たちを元気づけようと三上さんが天国から贈って
くれたんだと思います」
城山開発に全力を投球して今年急逝した三上さんのことを思い出し、
思わず胸が熱くなりました。

１１１

１１１